「クーデンホーフ=カレルギー伯は私が会ったことのある、もっとも素晴らしい立派な人間の一人である。
人も知るように、半ば日本人、他の半ばはヨーロッパの国際的な貴族の血を受けている彼は、非常に魅力に富んだ上流階級の、ユーラシア的なタイプの人間を現している。
彼の言葉にも、その態度にも、一つの政治的思想に対する揺るがざる信念が現れている。
彼はこの思想を、文章をもって、演説によって、力強く世に訴え、宣伝した。
新しい社会のこのような、時流に一歩を先んじた、立派な、民主的な尖端的人物、生来大陸的な考え方の人物が自分自身の理性の判断によって一つの世界を形成しようとして、みずから敢えてその任に当たることほど人を感動させるものは無い」
【ドイツのノーベル賞作家トーマス・マンによるリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー評】 |